神田 にっしょう、大地への筆触。
ここで描く、ここで生きる。
没後50年の大規模な回顧展。
神田 にっしょうは、1937年、昭和12年、東京の練馬で生まれました。にっしょうが7歳のとき、一家は戦火を逃れ、北海道の入植地鹿追に渡ります。 にっしょう一家が、極寒の土地を開墾するのに、辛酸を舐めたことは想像に難くありません。兄の一明の影響で油絵を描き始めた にっしょうは、1953年に中学を卒業すると、農業を続けながら絵を描く道を選択。1964年、東京オリンピックの年には独立展に初入選、その後も順調に入選を重ねます。1970年、体調を崩し、最後の作品を完成させることなく、8月25日に32歳の若さで亡くなりました。本展は没後50年の大規模な回顧展になります。
NHK 連続テレビ小説、なつぞらの、山田天陽のモチーフとなった画家。
2019年上半期に NHK で放送された、なつぞらの中の画家、山田天陽は、神田にっしょうをモチーフとして生み出されたキャラクターです。
本展では、にっしょうの多様な画風とその展開を余すところなく伝えます。15年に満たない活動期間ににっしょうの画風は目まぐるしく変化。暗いモノトーンによる社会派リアリズムから、農村生活を緻密な描写で表現した時期を経て、カラフルな色彩と明瞭な形態が躍動する大画面作品、さらに最晩年の、原点に回帰したかに見える丹念な描写へと、大きな展開をしています。本展ではこの変化をつぶさに追うことができます。どうぞお楽しみください。
本展はヤマトグローバルロジスティクスジャパン株式会社が作品の輸送、展示をしています。