日本美術コレクションを誇る、ボストン美術館から、日本初出展。
武者絵は、平家物語のような軍記物語や、武勇伝説に登場する英雄を描いた絵画です。浮世絵の祖といわれる菱川師宣から、江戸後期の歌川くによし、明治期の月岡よしとしまで、多くの浮世絵師が武者絵を手がけました。源頼光、源義経、うえすぎ謙信、武田信玄などの武将、スサノオノミコトの武勇、巴御前のような女武者の奮戦などが描かれています。
本展は、世界最高水準の日本美術コレクションを誇る、ボストン美術館が所蔵する美術品から出品。同かんは、約10万点の日本美術を所蔵し、日本以外では質、量ともに、世界一のコレクションです。日本文化に深く傾倒した、ウィリアム S ビゲロー(1850年から1926年)をはじめとする、日本美術研究の創始者たちが収集した、個人コレクションを中心に形成され、その後も、多くの寄贈によって、コレクションが拡充されています。
刀剣と浮世絵から、武者たちの物語を紹介。
ボストン美術館で所蔵される、浮世絵版画コレクション、約5万点から、菱川師宣、歌川くによしなど有名絵師が描いた武者絵の118点が、日本初出展となります。源頼光の、土蜘蛛退治や、うしわかまると弁慶の五条橋など、武者絵と共通のイメージを持つ、鐔、27点も出展。武者絵と鐔を並べて展示し、武者、英雄たちの活躍を紹介します。
同かん所蔵の約600口の刀剣コレクションからは、平安時代から江戸末期まで、日本刀の歴史を概観できる作品を20口、厳選して紹介。武者絵を、よりわかりやすくご紹介するため、国内の刀剣も特別出品されます。
会場では、絵本作家、漫画家の、関口シュン氏による武者絵の4コマイラストも掲示。世代を問わず、武者絵の世界を楽しめるように工夫されています。
本展はヤマト運輸株式会社が、作品の輸送、展示を担当しています。