出版120周年をお祝いする、バースデイ パーティー。
1902年に、フレデリック ウォーン社から刊行された、シリーズ第一作の ピーターラビットのおはなし が、2022年に出版120周年を迎えます。
ロンドンの裕福な家庭に生まれた、作者のビアトリクス ポター (1866から1943年)は、病床にいる元家庭教師の息子、ノエル ムーアを元気づけるために、絵手紙を送りました。これが、いたずら好きの、ウサギのピーターの物語のはじまりです。愛くるしい動物たちが自然の中で織りなす物語は、1930年まで次々と出版され、全部で23冊となり、 ピーターラビット シリーズは、世界中で、2億5000万部を越えるロングセラーとなりました。
本展は、メモリアルイヤーをお祝いし、ピーターラビットの誕生前夜から、こんにちに至るまでのあゆみを振り返る、盛大なバースデイ パーティーをテーマに開催します。
絵本を抜け出したピーターラビットも大公開。
作品の原点、ノエル ムーア宛ての絵手紙 の、直筆オリジナルが日本初公開。シリーズ最初の絵本、ピーターラビットのおはなし の彩色画を、作家が当初、構想した通りに、すべて揃った形で、ご覧いただけるのは、日本で初めてです。あわせて、ビアトリクスが描いた、日本初公開となる、ペットのウサギのスケッチなど、ピーターラビットが誕生する前に制作された貴重な作品を展示。ビアトリクスは、絵本の出版だけでなく、さまざまな関連商品も手がけました。絵本のキャラクターを商品化するための特許を取得した、最初の人物だと言われています。本展では、作者自らが監修した、ピーターラビットのぬいぐるみなど、100年以上前に作られた貴重なアイテムの数々もご覧いただけます。
本展はヤマト運輸株式会社が作品の輸送、展示を担当しています。