ガウディーが生涯を捧げた、壮麗な空間。
バルセロナを象徴する、サグラダ ファミリア聖堂。建設の途上にありながらも、そのユニークな姿を一目見ようと、世界中から、訪問者が絶えません。
長らく、未完の聖堂と呼ばれてきた、同教会の建築をライフワークとしてきたのが、アントニ ガウディー(1852から1926)です。カサ ミラやグエル公園、サグラダ ファミリア聖堂といった、見た者に、強烈な印象を与える建築群を、バルセロナに残しました。
彼は、カタルーニャ地方のレウスに生まれ、21歳のときに、バルセロナの建築学校に入学します。在学中から、著名な建築家の下で働き、研鑽を積みました。
1878年に学校を卒業し、建築家としての資格を得ると、精力的に活動を開始。83年には、推薦を受けて、前年に起工されたサグラダ ファミリア聖堂の、2代目の設計責任者に就任します。事故で亡くなる73歳まで、終生、この仕事のために奔走しました。
時代を超越する、ガウディー建築の魅力に迫る。
ガウディーの建築思想と、創造の源泉を、本展覧会では、サグラダ ファミリア聖堂をひとつの軸に、歴史、自然、幾何学のみっつのポイントから探ります。図面のみならず、膨大な数の模型を作成して構想を練ったという、彼独自の創作過程や、家具や、工芸、彫刻なども広く手がけた、ガウディーの総合芸術志向にも光を当て、聖堂の豊かな世界に触れることのできる企画です。
100点を超える図面、模型、写真、資料に加え、最新技術で撮影された、美しい映像も随所に交え、いよいよ完成の時期が視野に収まってきたサグラダ ファミリア聖堂と、ガウディーの魅力をご紹介します。ヤマト運輸株式会社は、本展作品の輸送、展示に協力しています。