ヤマト福祉財団賞

武田 元さん

武田 元さん

  • 「はらから会」会長

推薦者:佐藤 久悟さん
(宮城県立迫養護学校教諭)

【推薦理由】
武田氏は、「障がい者が生まれ育った地域で自信を持って生き生きと暮らす」ことを考え実践してきた人です。
昭和58年、宮城県柴田町に「はらから共同作業所」を開所。「はらから会」が発足し、以来20年間、会長としてはらから会の基本的な考え方、方向性を確立しつつ障がい者施設の建設、運営に力を注いでこられました。
現在、「はらから福祉会」「はらから会」が運営する施設は、知的障がい者授産施設2つ、分場施設2つ、無許可の共同作業所4つ、グループホーム3つです。
働いている障がい者は約120名になり、それを支える「はらから会」会員は1,000名を越えました。
現在、知的障がい者授産施設「蔵王すずしろ」で働く障がい者の賃金も平均で4万7千円になりました。目指しているのは7万円で『年金と合わせて約15万の収入があれば、自立して普通の暮らしができる。』と考え、3年以内には達成させる予定です。

ヤマト福祉財団賞

小島 靖子さん

小島 靖子さん

  • 有限会社ヴィ王子「スワンベーカリー十条店」総務・取締役

推薦者:嶋 大蔵さん
(港養護学校教諭)

【推薦理由】
小島氏は養護学校(知的障害)教職員生活36年の経験を生かし、数年前、王子養護学校の卒業生を応援する会「ヴイの会」を設立したのですが、これは先生の卒業生に対する熱い思いが中心でした。
「ヴイの会」ではこの会の子供たちを一人でも多く社会に送りだすことを大切な方針として、有限会社「ヴイ王子」を創設(ヴイの会が出資)。パンの店「スワンベーカリー十条店」を開店させました。当初、パンの専門家に『この店では、1日5万円程度の売上しか見込めない』と言われましたが、先生は出張販売、訪問販売などで販路を拡大し、障がい者が社会と触れ合う機会も同時に創りだしできました。
現在、障がい者には地域最賃を上回る賃金を支払うことが出来ています。
就労支援事業として行っている「スワンベーカリー十条店」の相談コーナーには先生を頼って、毎日多くの卒業生が訪れています。
また、グループホームもスタートさせる社会福祉法人「ドリームヴイ」が2003年9月に開所します。