導入部小さいアパートでもいいから、自炊をして一人で暮らしてみたい。

職場でスタッフから、「ゆうり、ゆうり」とかわいがられている加藤ゆうりさん。夢は一人暮らし。お給料をしっかり貯めて夢の実現に向かっています。

補足情報

株式会社トラストシップ。関東、信越地域で活動する、7生協が加入する、コープデリ生活協同組合連合会の宅配部門として、配達業務を100パーセント受託している会社です。雇用率、2.3パーセント。

ヤマト自立センター、スワン工舎。就労に必要なスキルの習得はもちろん、就労先の開拓から、ジョブコーチによる就労後のサポートまで、一貫したプログラムで、障害者の自立支援に取り組んでいます。

加藤 ゆうりさん。株式会社トラストシップ、石神井事業所。平成30年10月18日入社。お給料で大好きなカニを食べるツアーにご両親と一緒に行ったり、お母さんのお誕生日に串揚げを食べに連れて行ったり、親孝行な加藤さんです。

主部状況を判断しながら、仕事に取り組めるように成長。

生協の宅配部門として組合員さんに商品の配送をおこなう株式会社トラストシップ。練馬区にある商品の配送基地が加藤ゆうりさんの職場です。

総務課障害者支援担当の小西由美さんは、障害者スタッフと社員をつなぎ、実習の時から加藤さんを見守ってくださっています。

「採用を決めたのは、実習の時から、ゆうり、と名前で呼び合うほどみんなにかわいがってもらえたことです。加藤さんは、脇見をせず決められたことをきちんとやっていただけるので、そこは安心しています」と小西さん。

お届けする商品を入れる器材や蓄冷材の片付け、お届け用の明細書とチラシのセット、事務所や倉庫の掃除など、加藤さんの仕事は多岐にわたります。

入社して1年半。状況判断をしながら仕事に取り組めるようになったと小西さんは話します。

たとえば、加藤さんが器材の片付けをメインで担当する軽トラックが配達から戻ってこなくても、1.5トン車が戻っていれば、その器材の片付けに取りかかり、途中でも軽トラックが戻れば、そちらに取りかかる。「軽トラックはパートさんが配達しているので、早く片付けなければならないんです。加藤さんは、何でもハイハイというのでなく、その場の状況を判断して、優先的に仕事を進められるようになり、今は軽トラックも1.5トン車も内容の違う両方の片付けをできるようになりました」。

片付けだけではありません。各コースに飲料水やトイレットペーパーなど必要な数をバラで用意する難しい仕分けを任されるようになったといいます。「事業所でいろんな仕事の幅を広げてくれるので、これからも楽しみです」と小西さんは話します。

「みなさんから、ゆうりがいないと困るよ、と言われたことが、一番うれしかったことです。この仕事を長く続けたい」と、加藤さんが話してくださいました。

写真説明左から、工藤てるまさ、総務課課長、加藤ゆうりさん、同僚のメンバーさん、障害者支援担当の小西由美さん。

蓄冷材を元の位置に戻し、商品を入れる器材を、確認し片付けます。

チラシを折り、それを明細書に、はさんでいきます。お届け先の順番を間違えてはいけない重要な仕事です。

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