導入部楠元塾、3期、第2回研修会。

塾長施設を見学し、調理や衛生管理のノウハウを吸収。ズラリと並ぶ惣菜を、自分流に盛り付けるユニークな勉強も。

利用者さんが主役となり、売れる、リピーターを増やせる弁当配食事業を目指す楠元塾。成功者のノウハウを学ぶことが一番の近道だと、11月22日、23日、楠元塾長の施設、キャンバスの会で第2回研修会を開きました。

初日は惣菜などを作る食品加工センター キャンバスへ。ここは2020年度中に義務化される HACCP の認証をいち早く取得した工場です。「いくら設備を導入しても、実践できなければ意味がありません。手洗いや身だしなみをはじめ、衛生管理を利用者さんと一緒に徹底していきましょう」と、楠元塾長は解説しました。

続いて弁当の盛り付けに塾生がチャレンジ。目の前には、ところせましと、お惣菜やデザートが並んでいます。「さあ、自由に弁当を盛り付けてください。ただし、だれにどんな弁当を、いくらで販売するのか、原価計算も忘れないこと」と、楠元塾長。塾生は、自分の作りたい弁当のコンセプトに合わせて、盛り付けを工夫していきました。

翌日は、お弁当のまるよしを見学。利用者さんが、より働きやすい動線や、食品倉庫の管理方法など、どんな工夫を取り入れているかを実際に見て、学ぶことができました。

研修最後のプログラムは、塾生が各自の施設で販売している弁当の写真を見ながら、楠元塾長が講評。「地域の食材や、郷土料理に着目している点は素晴らしい。あとは、原価計算まで、きちんとおこなえるようになってください」と、ひとりひとりにアドバイスをしていきました。



写真說明

HACCP を取得した食品加工センターで衛生管理について学習。
「どんなかたに食べてほしいのかを思い描き、盛り付けてください」と、楠元塾長。
お弁当のまるよしでは、働きやすい環境づくりのノウハウも。

主部新堂塾、第5回、フォローアップ研修、イン、新潟。

仕事での成功体験が、利用者さんの力を伸ばすカギ。ふたつの事業所を見学し、今後の改善点を掘り起こす。

卒業後も、ねんに一度、有志が集い、利用者さんの仕事の拡大と、給料増額のヒントを共有し合う、新堂塾卒業者。その第5回目を、11月10日、11日に、新潟県で開催しました。

初日は、9名の参加者が現在の活動を報告。「生活介護事業所に、かよう、利用者さんも、仕事に参加できるように、スクール形式で、能力を高めています」。「新規顧客開拓に成功。じぐの改良で、利用者さんの力を発揮できる環境を整えました」。「単価の良くない仕事をカットし、施設外就労などに力を入れて、工賃、約1万円増額に成功しました」。

こうした取り組みに対し、新堂塾長は、「利用者さんは、より多くの成功体験を積み重ねることで、仕事への意欲も増してきます」と講評。アドバイザーのかんの あつし教授も、「大切なのはどう評価してあげるか。自分の存在や役割を意識し、達成感を体感できるアプローチを目指してください」と伝えました。

翌日は、事業の柱であるウエス加工に続く、新事業の創出を課題にしている、社会福祉法人、新潟市中央福祉会、ワークセンターひがし へ。利用者さんの仕事と、商品の質を向上するために、働く環境や、支援方法などを、どう改善していくかを見直していきました。その後、新潟県の家電リサイクル事業に福祉施設が参入する旗頭となっている、NPO のんぴいり青山の会、のんぴいり AXIS も見学しました。



写真說明

共通の課題は、利用者さんの働く力を伸ばすために、どうアプローチしていくか。
ワークセンターひがしでは、ウエス加工の様子を見学。
2011年に、小型家電のリサイクル事業をはじめた、のんぴいり AXIS 。

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