スワン工舎卒業生訪問、33。株式会社、山元さま。夢は、免許を取って、大好きな車を買うこと。
導入部スワン工舎卒業生訪問、33。株式会社、山元さま。
夢は、免許を取って、大好きな車を買うこと。
スワンでも、休み時間には、外を走る大好きな車を見ていた柴田充さん。今は、ヘルメットをかぶって、大きなパネルを持って、広い倉庫の中をあっちへ、こっちへと汗だくです。その姿に、働く人の責任感や、頼もしさが見えてきました。
株式会社、山元。
百貨店、ホテル、イベント会場での催事などで使う什器をはじめ、あらゆるアイテムのレンタルをおこなっています。全国で20名の障害者スタッフが活躍しています。
ヤマト自立センター、スワン工舎。
就労に必要なスキルの習得はもちろん、就労先の開拓から、ジョブコーチによる就労後のサポートまで、一貫したプログラムで、障害者の自立支援に取り組んでいます。
柴田 充さん。
株式会社、山元。平成30年7月1日入社。休みの日は、スワンの交流会にいったり、本屋さんで大好きな車の本をチェックしたりしています。
主部冬の寒さも、夏の暑さも乗り越えた、倉庫作業の1年間。
催事で使う什器やパネル、冷蔵庫、調理機器などのレンタルから、会場の設営まで手がける株式会社、山元。その、所沢商品センターが柴田充さんの職場です。
2018年7月に入社したときは、催事で使われた冷蔵庫や、調理機器などの清掃を担当していました。最初に仕事を教えてくださった指導者の柴田守雄さんは、「最初は体力がついて行けず、重いものを持ったら、体が震えちゃうこともありました。だんだん体も仕事の流れもわかってきて、力が付いてきました」と、お孫さんのような感覚で柴田さんと接してくださいます。
半年前から、力が必要なパネルの清掃、片付けをおこなうフロアに異動しました。山元で扱うレンタル商品は、7000くらいのアイテムがあるので、新入社員がはいってもすぐには覚えられないほどです。柴田さんも最初は覚えるのが大変で、注意を受けながらも、ひとつひとつ、アイテムごとに片付ける場所を覚えていったと言います。
「先輩はみなさん優しくて、片付けはまだまだだと思いますが、少しずつ覚えられたことがうれしいです」と柴田さん。
24時間体制で動いている倉庫では、戻ってきたレンタル商品をどんどん片付けていかないと、次への出庫準備ができません。所沢商品センター係長の杉崎進也さんは、「社員が出社する前に柴田君たちが、戻ってきたものをここまで片付けてくれるから、担当社員は出社してすぐに次の出庫準備に取りかかれます。以前は、倉庫に戻ってきたものがたまっていて、それを片付けてからでないと出庫ができなかったんです」と、社員の指示もなく仕事を進めている柴田さんにびっくりされています。
「次は、注文票を見て、必要なアイテムをお客さまごとのボックスにまとめる出庫準備ができると、もう一歩成長ができますね」と杉崎係長。柴田さんの動きに頼もしさと責任感が見えてきました。
写真説明
パネルを扱うフロアのみなさんと。右は杉崎係長。右から3番目が柴田さん。
入社当初の清掃メンバーと。右から2番目が、柴田さんに仕事を教えてくれた柴田さん。
重いパネルをしっかり持って、広い倉庫を動き、片付けをするのが得意になったと、柴田さん。